〈 美月は死ぬつもりだ! 〉




拓也は美月からのLINEのメッセージを読んでそう思った。




美月は目なし女の居場所に目星をつけ、自分を犠牲にして、目なし女の呪いを解こうとしているに違いなかった。




〈 美月、オレはお前だけは絶対に死なせない。

お前が死ぬことで目なし女の呪いが解けるとしても、そんなことをオレは受け入れられない。

美月、オレたちは二人そろって助からないと意味がないんだ 〉




拓也はそう思って、スマホを握りしめた。




〈 美月、お前はもう一人のオレだ!

オレたちはずっと一緒だよ。

五年後も、十年後も、そのあともずっと…… 〉