目なし女の消えない呪い

洞窟の奥の方に入っていくと、地面の水溜まりはしだいに深くなっていった。




美月が歩く度に、洞窟内に美月の足音が響く。




ビチャ、ビチャ、
ビチャ、ビチャ……。




美月の靴の中には、水が入り、美月の足は濡れていた。




暗闇の洞窟はどこまでも深く、いつ終わりがくるかもわからなかった。




〈 お父さんとお母さん、その他、長島優子をいじめた人たちは、三十年前にこの気味の悪い洞窟を歩いたのね。

お父さんたちは、この洞窟の中を長島優子の死体を運びながら歩いて、怖くなかったのかしら?

それとも、自分たちの罪を隠すのに必死で、そんなことも考えられなかったのかしら? 〉




美月の目の前に、再び分かれ道が現れた。




美月は思わず、その分かれ道を見て立ち止まると、今度は洞窟の左側から声が聞こえた。




『こっちに来なさい』




美月はその声の通りに、左の方へと足を進めた。