目なし女の消えない呪い

洞窟の地面に少し水がたまっていて、美月が歩く度に、水の跳ねる音が洞窟内に響いた。




ピチャッ、ピチャッ、
ピチャッ、ピチャッ……。




美月は足元を懐中電灯で照らし、ゆっくりと奥に進んでいくと、美月の行く道が二股に分かれていて、美月は歩くのを止めた。




〈 道が二つに別れたわ。

どっちの道が正解なの?

長島優子の遺骨があるのは、右?

それとも左? 〉




美月は別れ道を見つめながら、父の言葉を思い出した。




〈 幾重にも枝分かれしているこの洞窟で、方向感覚をなくしたら、私はどうなるの?

私は二度とこの洞窟から出れなくなるかもしれない……。

私はちゃんと、自分が行く道を覚えておかなくては…… 〉