目なし女の消えない呪い

その日の夕方、美月と拓也と圭介は、弥生の部屋に集まった。




目なし女の殺人予告は、今夜。




美月たちは、決して弥生を死なせない覚悟で集まっていた。




弥生を心配している仲間たちに、弥生は強がってこう言った。




「私の瞳を目なし女が奪うんだって。

笑っちゃうよね。

私の瞳は少しもきれいじゃないのに……」




目なし女は予告通り、弥生の前に現れるのだろうか?




そして、本当に弥生の瞳を奪うのだろうか?




弥生の部屋にいる四人は、目なし女の呪いを解く手がかりもないままに、押し黙った。




何も解決策がないままに、時間だけが過ぎていく。




そして、しだいに日が暮れて、部屋の中の緊張は高まった。




時間の経過とともに、辺りは暗闇に包まれ、目なし女が弥生の殺人予告をした夜が訪れた。