目なし女の消えない呪い

「拓也、私は弥生を助けたい……」




美月はそう話しながら、ポロポロと大粒の涙を流していた。




「きっと私なのよ。

みんなに不幸を巻き散らしているのは……。

私がいるから、みんなが呪われるの……。

もしも私さえ、いなければ……」




「美月、おかしなこと言うなよ。

美月も弥生も圭介も、みんなオレの仲間だ。

みんな大切なオレの仲間なんだ!」




「拓也、もしかしたら、私が目なし女の呪いを引き寄せてしまったのかもしれない……。

もしそれが真実だとしても、拓也は私の味方なの?」




美月はそう言って、止まらない涙を拭っていた。




〈 目なし女が笹原高校の生徒を恨むのは、きっと私のお父さんとお母さんのせいよ。

お父さんとお母さんは、目なし女の死に関わっていると思うから…… 〉