目なし女の消えない呪い

美月は目なし女からのそのメッセージを読むと、スマホを持つ手がプルプルと震えた。




目なし女の九人目のターゲットは、自分の親友である弥生だった。




美月はスマホの画面を見つめていると、ひとりでに大粒の涙がポロポロとこぼれ落ちてきて、スマホの画面を涙で濡らした。




〈 弥生が狙われるのは、もしかして私のせい?

弥生が私の親友だから?

だとしたら、目なし女の選択は残酷過ぎる…… 〉




私はこぼれ落ちる涙を拭い、前を向いた。




〈 私は弥生を救わなくては……。

たとえ、自分が犠牲になったとしても、必ず! 〉




美月がそう思ったとき、美月のスマホから着信音が流れた。