目なし女の消えない呪い

「過去の話なんかじゃないわ!

長島優子は目なし女と名乗って、私たちを呪っているの。

もう八人が瞳を奪われ、殺されたわ」




「そんなのは、頭がイカれた人間がしでかした猟奇殺人だ!

長島優子は関係ない!」




「目なし女は、私たちに、『私を探して……』って言っているの。

目なし女の呪いは、目なし女を見つけないと解けないの。

ねぇ、お父さん、長島優子はどこにいるの?

私は彼女に会いにいかなくてはならないの」




「そんなことは知らん!

美月、もうオレに話しかけるな!」




秀雄はそう言って、リビングを出ていき、麻美子も秀雄の後を追った。