目なし女の消えない呪い

ギィー、ギィー、ギィー……。




その足音は一定のリズムを刻んで、夏海の部屋へと近づいていた。




千鶴はその足音に怯えて、小声で夏海に言った。




「夏海、この部屋に近づいているのは誰なの?」




「そんなのわからないよ」




「わからないって、どういうこと?」




「今は、お父さんもお母さんも仕事で家にはいないはずだから……」




千鶴は夏海のその言葉にゾッとした。




「それじゃ、階段を上ってきているのは、この家の人じゃないの?

だったら、誰なの?

嫌だ……。

私、怖いよ。

もしかして、この部屋に近づいてきているのは……」




千鶴がそう言ったとき、足音が部屋の前で止まり、ゆっくりとドアが開いていった。