目なし女の消えない呪い

「美月、お前が何を言いたいのか、オレにはわからないよ。

みんながもう忘れ去った三十年前の事件のことなんて、調べるのは止めるんだ。

そんなことを知っても、お前のためにはならない。

美月、体調が悪いなら、早く寝なさい」




秀雄はそう言ったが、美月は納得できなかった。




もしも自分がここであきらめたなら、グループLINEのメンバーの誰かが死ぬかもしれない。




目なし女にアイスピックで瞳を刺され、えぐり取られて……。




「お父さんも知っているでしょ。

笹原高校の生徒が連続で殺されている事件を。

アイスピックで瞳を刺され、えぐり取られて殺される猟奇殺人よ。

その事件と三十年前に行方不明になった女子生徒が、おそらく関係しているの。

私はその女子生徒を探さなくちゃならないの。

そうしないと、笹原高校の三年生が……」




「美月、くだらない話は止めなさい!」




普段、怒ることのない秀雄が、怒鳴り声を上げて、美月に言った。




「猟奇殺人と三十年前に失踪した女子生徒が関係しているはずがないだろ?

そんなこと、普通に考えればわかることだ。

美月、もうその話は止めなさい」