目なし女の消えない呪い

「美月、夕飯にしましょう」




一階のリビングの方から、母の声が聞こえてきた。




美月は目なし女の動画を見たせいで、食事をする気にもなれなかったが、父と母に聞きたいことがあったので、ゆっくりと立ち上がり、部屋を出た。




〈 火傷で顔が赤くただれた女子生徒が失踪したのが、三十年前。

その頃、ちょうどお父さんとお母さんは、笹原高校に通っていたはずだわ。

お父さんとお母さんは、顔が赤くただれた女子生徒を知っているかもしれない。

私はそれを訊いてみなくちゃ…… 〉




美月は、重い足取りで階段を下りていった。




美月の頭の中は、目なし女のことでいっぱいだった。