目なし女は、いつものようにアイスピックを振りかざし、グループLINEのメンバーの瞳を奪っていった。




最初に志織、そして昌広、次に早苗、最後に大輔。




美月は目なし女の残忍な殺人を見ていると、恐怖で息が荒くなり、膝がカタカタと震えていた。




何のためらいもなく、アイスピックを仲間の瞳に突き刺す悪霊は、人の心を持ち合わせておらず、ただ瞳をえぐることだけに興味があるように、美月には思えた。




四人の瞳が奪われ、目なし女が瞳が刺さったアイスピックを持ちながらカメラに向かって不気味に笑ったとき、その動画はようやく終わった。