目なし女の消えない呪い

「う、後ろに誰かいる……」




早苗がそう言うと、部屋の中の全員が、後ろを振り返り、カラオケのスクリーンの方に目を向けた。




するとそこには、顔に火傷の痕がある醜い顔の女子高生が立っていた。




その醜い顔の女子高生の瞳が黒い窪みは、洞窟のようにどこまでも暗く、まるで涙のように血が流れていた。




「あれって、目なし女……」




志織が恐怖に怯えながら、つぶやいた。




「あなたの瞳を私にちょうだい」




目なし女はそう言うと、右手に持っていたアイスピックを振りかざした。