目なし女の消えない呪い

「大輔、何やってんだよ!

早くドアを開けろよ!」




大輔の後ろで、昌広が叫んだ。




「開かねぇんだよ、このドア。

おかしいよ、さっきまでは、普通に開いていたのに……」




大輔が焦りながらそう叫んだとき、部屋の中に再び女の声が響いた。




「暗い……、暗い……、何も見えない。

暗い……、暗い……、何も見えない」




部屋の中にいる四人が、その不気味な声に怯えて悲鳴を上げた。




そして、早苗がその声にドキリとして振り返ると、そこにはアイスピックを握りしめた女子高生が立っていた。