お店に入ると やっぱ豪華なシャンデリアの下で 男たちが「いらっしゃいませ、お姫さま」と 出迎えてくれた。 どこのホストもそうなんだろうか? 「あのー…」 そう言うと聞きなれた声が聞こえた。 「あ、姫華ちゃんだ~! 俺に逢いに来てくれたの? 嬉しい、さ、席案内するよ」 って言って腰に腕を回してくるこの男は 零司だった。 別にあんたに逢いに来たわけじゃない。 そう思っていると 「零司、お前に逢いに来たわけじゃないと思うよ? ね?姫華ちゃん」 あ、瑞希くん。