すぐに兄はリビングへやって来た。 二年前と変わらない感じで 要素はかっこいい。 「お帰りなさい、優」 「ただいま。 姫華、久しぶりだなぁ」 よく普通に話しかけてこれたね? 「………………」 だけど私はやっぱり怖くて… 気づいたら家を飛び出していた。 後ろからママやパパ、兄が 『「姫華っ!!!」』と 呼び止める声が聞こえたが そんなの知らない。 私はひたすら走り辿りついた場所。