「私、湊君が好きです。」
桜舞うグラウンドの一角で告白した。

返事なんて決まってる・・・・・はずだった。

「俺、悪いけど沙世が好きなんだ。」

そう言って貴方(湊君)は立ち去ったね。

沙世はなんの取り柄もない。なぜ好きなの?
私は貴方にそう聞きたかった。

けど、聞く気力がなかった。

いつものようにサッカーしていたあなたを見る度に切なくなった。

自分の価値がわからなくなった。


仲良く歩いているカップルを見る度切なくなって逃げた。


クリスマスなんて地獄。

クリスマスツリーの前で指輪を渡したり、キスしたりしているのを見る度自分の運命を憎んだ。憎んで切なくなった。