狐と嫁と溺愛と

それからあたしの頭の上にある耳が似合うとかカワイイとか、散々褒めてもらい、あたしの気分はすごくいい。



「オヤジたち、こっち泊まんのか?」

「帰るよ。タマキが新しい家を建てたからね。それのお祝いに行くんだ」

「あぁ、そう言えばそんなこと言ってたっけな。ジローが忙しかったの、それだろ?」

「そうだ。立派な屋敷だぞ〜」



なにやら、近くに家を建てたらしいお父さん。



それならそうと、早く言って欲しかった…。



基本的にあたしって何も知らされないな…。



ご両親はタマキさんの元へ行き、不思議に思う。



「お父さんって、どこに住んでるの…?」

「こっちでは新居。あっちでは会社の近くにマンション借りてるぞ」

「そうだったんだ。知らないことだらけ…。みんな教えてくれない…」

「言う必要ないだろ?ジローに会いたいなら、会いに来るし」

「そうだけど…」



娘なんですけど〜。



結局、タマキさんはこの屋敷から別の場所へ移り、今は当主不在の屋敷だったみたい。