狐と嫁と溺愛と

浮かれている高島さんがお茶をくれたり、秋銀ちゃんと一緒に宿題をやったり。



「ふぅ…。ただいま、ナナ」



やっと帰ってきた大河さんに抱きついた。



春乃、大丈夫かな?



「疲れてる…?」

「ん、それなりに。出張からハードだしな」



抱きしめられ、少しの体重を預けられた。



癒してあげたいのに、今のあたしにはそれができない。



春乃のこと、この無能な自分の現状にモヤモヤする…。



「明日からあっちに行くぞ」

「うん…」

「春乃ちゃんのことはシェリルに任せとけばいい。本人が自分で選んだ道だ。応援してやんねぇの?」

「そうだね…。春乃、恋できたんだね」

「それはどうかな?お互いがお互いを探ってる感じじゃねぇ?くっつくのも時間の問題?」



そういうの、あたしにはよくわからない。



だけど、大河さんがそう言うんだからそうなのかも。



笑って帰ってくるといいな、春乃。