狐と嫁と溺愛と

部屋の外へ出ていた大河さんが戻ってきて、安心の表情。



「食べたいものはあるか?」



そう聞かれたけど、実際さっきのでお腹いっぱい。



首を横に振ると、頭を撫でられた。



顔を上げるとチュッと軽いキス…。



「なっ⁉︎」

「可愛くてつい…」



溺愛されてる気がする…。



顔が熱いよ…。



そんな穏やかな時間が少し続き、雫ちゃんがやって来てまた薬を飲んで。



「金次くんが大きくなっててビックリしました…」



なんて顔を赤くして言うもんだから、ちょっと可笑しくて。



ふたり、こっちに来てくれたんだ…。



「雫は金次みたいなのがタイプなのか」

「タイプと言うかっ‼︎あれは天然で女を虜にする魔性です〜…」



確かに、春乃ですらキュンキュンさせてたっけ…。



雫ちゃんに何言ったんだろ…。



「お昼はきつねうどんって仰ってました」

「そっか、楽しみ」

「早くよくなってください、ナナ様…」



心配そうな顔の雫ちゃんのためにも、早く復活しなきゃ。