結論が出たとこで、おじいちゃん先生がやってきた。



それはもちろん、志鬼くんの様子を見に。



「傷が塞がらないな。小童、妖力の使い方が下手くそだな」

「はぁ⁉︎じじぃの腕が悪りぃんじゃねぇの⁉︎」

「…………手術してやろうか?最中に死んでも、事故じゃな」

「ごめんなさい…」



志鬼くんは妖力の使い方があまりうまくないらしく、そのせいで傷の治りも遅いんだとか。



妖力がたくさんあるからって、生まれつき何でもできるわけではないんだ…。



「奥方に治してもらったらどうかね?」

「えっ⁉︎」

「奥方の力は妖にとって最高の薬。奥方の妖力をこの小僧にやれば、こんな傷、すぐに治るぞ」

「やるって、どうやって⁉︎」



そこで登場したのが、お母さんからもらった小瓶。



これで金次くんたちが大きくなれたんだよね…。



「でも、どうやってあたしの力を入れたらいいの…?」



大河さんはやっと人間の姿に戻れたばっかりだし…。