寂しいんだ。



あたしは今、凄く寂しいんだ…。



どんな相手なのかわからない旦那に、慣れない環境。



知らない人に囲まれて、名前のわからないご飯を食べる。



凄く…不安だよ…。



お父さん、あたし、寂しいよ…。



だけど、泣いていても現実は変わらないわけで。



ましてや、あたしをこの家に売ったのはそのお父さんだ。



学校に行けるだけでも感謝だよね…。



何もできない弱い自分に、本当にガッカリした。



しばらくしてお風呂からあがり、高島さんがお茶をくれた。



すごくいい匂い…。



「体が温まりますよ」

「ハーブティーですか…?初めて飲んだけど…おいしい…」

「今日はお疲れでしょうから、ゆっくりお休みください」



高島さんの優しい笑顔に、なんだかホッとした。



お茶を飲み終わったら新しくカバーのかけられたピンク色のベッドへ。



「明日は休日なので、8時半に朝食です」



よかった、ゆっくり眠れる…。