狐と嫁と溺愛と

階段もたくさんあるみたいだけど、エレベーターまであるこの家。



さすが新築…。



そして、わかりやすいことにあたしの部屋はエレベーターを降りてすぐの場所にあった。



真っ白な空間に、真っ赤なドア。



この赤いドアがあたしの部屋…。



「こちらは日当たりもよく、バルコニーがありますので」

「うわっ…」



白い。



とにかく白い。



赤はドアだけで、部屋の中は真っ白。



しかもありえないほど広い…。



キツめのピンク色のソファーと、桜色のラグが敷いてあり、テーブルは角が削られているガラス。



それに、あたしのベッドぐらい大きなテレビ。



これがあたしの部屋なの…?



「ソファーのお色はお気に召しませんでしたら交換いたしますね」

「へっ⁉︎」

「ナナ様はお若いので、元気な色がお好みかと思いまして」



なんというか…派手なデザイナーさんとかが好みそうな…。



嫌いではないけど…。