あんなひどい事をする女は嫌いだ。


周囲にそう思わせるんだ。


あたしは自分の部屋で月を見上げて舌なめずりをした。


月の中につぐみと初の顔が浮かんでくる。


あたしの大切なオトモダチ。


いかにも単純で人を疑う事を知らない2人。


「ふふっ」


あたしは月に浮かんでいる2人を見て、微笑んだのだった。