仕方なく、あたしもひなたも寝ずにその時間を待つことにした。


「ねぇ、今まで届いた猫のギフトは持ってるんでしょう?」


ひなたにそう聞かれ、あたしは「うん」と、頷いた。


「見せてくれない?」


「いいけど……気持ち悪いかもしれないよ?」


「わかってるから、大丈夫」


そう言いひなたは強く頷く。


ひなたは空君とのデートでゾンビ映画を最後まで見る事ができなかった。


あたしよりもグロテスクなものが苦手なんだ。


それでも、あたしに送られてくるギフトを確認したいと言っている。


あたしは立ちあがり、クローゼットへ向かった。


開けると白い箱が乱雑に積まれている。


あたしはそれの一つを持ち、テーブルへと戻った。


「これよ」


そう言い、箱を開ける。


中には透明ビニールに入っている猫のシッポがある。