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結香へイヤガラセをするために1人学校に残っていたあたしは、帰りも1人だった。


いつもの賑やかな2人がいなくて、ホッとする。


歩調はゆっくりになり、どこかへ寄り道をして帰りたいという気分になってくる。


あたしは学校の近くにあるコンビニの前で立ち止まった。


少し前にひなたと空君と3人で行ったクレープ屋さんに行ってみようか。


イチゴソースのかかったクレープはとてもおいしかった。


そんな思いがよぎる。


そしてふと視線をずらした時だった。


コンビニのガラスに大きく張られている《ギフト》というポスターに目が奪われた。


《大切なあの人に月1回の贈り物》


そう書かれ、綺麗な花の写真が大きく載っている。


「ギフト……」


定期的に相手に届ける事ができるギフトがあることは、あたしも知っていた。


それは花や食べ物の中から、相手に送りたい物を選べるようになっている。


ポスターの花と、自分に届いているウサギらしき物が合わさる。


毎週日曜日のギフト……。