見ると、今朝クローゼットに押し込めた贈り物の箱が崩れて落ちていた。


「それ、なに?」


初がクローゼットの中を覗き込んで聞いてくる。


「ウサギのストラップが送られてきた箱だよ」


そう返事をすると、つぐみが「3箱も?」と、言った。


「今日また1箱届いたの。中身はクッションだった」


「それさぁ、送り主の名前が書かれてないんだよね?」


「うん。だから気味が悪いんだよね」


あたしは頷いてそう言った。


「じゃぁさ、次に送られてくる時に見張ってればいいんじゃない?」


つぐみが不意にそんな事を言いだした。


「見張る?」


「そう。相手はここまで来てるかもしれないんでしょ? だったら、届く時間に見張っておけば誰が送り主かわかるじゃん」