「じゃぁさ、もうちょっと過激な事してみる?」


廊下の途中で立ち止まり、つぐみが閃いたようにそう言った。


「過激な事?」


初がすぐに興味を持つ。


あたしは何も言わず、2人の会話を聞いていた。


後結香をトイレに閉じ込めて、上から水をかけてやろう。


カエルのホルマリンが置いてある科学室に閉じ込めてやろう。


とにかく結香の泣き顔が見たい。


それだけで2人の口からはありとあらゆる悪だくみが出てくる。


「ねぇ有里はやらなくていいの?」


つぐみにそう言われ、あたしは「え?」と、目を見開いた。


「だって、いつも見張り役とかじゃん。たまにはやってみない? スカッとするよ?」


初がニヤニヤしながらあたしを誘う。