当日、メルダは忙しく働いていた。 宿泊客の対応、部屋の掃除、食事の準備。 何も考えずに働けることが少し安心する。 父と母には、カインが別な人と花火を見に行くらしいと正直に言っておいた。 なんて事だ、と嘆いていたが、そうなってしまった事はしょうがない、と諦めたようだ。 夕刻になってカインは出掛ける。 メルダはそれを見ない様に仕事に没頭していた。