「・・・・あの?」

何も話さないメルダにその戦士は声を掛ける。その言葉にはっとする。


「あ、ああ、すいません。ご宿泊ですか?予定は何日で?あとここに名前を書いてもらえますか?」

あわててメルダは必要事項を早口で話すと、受付にある台紙に名前を書くように促した。
戦士はその台紙に名前を書きながら答える。

「宿泊で。・・・滞在日数はまだ決まっていないのだが・・・。長くなるかもしれない。それでもいいだろうか」
「ええ、それは構いませんが。一日120ペルカとなりますけど、よろしいですか?」
「ああ、構わない」
「かしこまりました。では、部屋の鍵です、どうぞ」

そう言ってメルダは鍵を戦士に渡す。