……あたしだって、性欲が無い訳じゃない。抱かれたいと思う。同じ屋根の下に、自分を好きだと言う男が居るならなおさら。
深雪の衝撃的な告白は、正確な判断をできなくした。そうなるのにじゅうぶんだった。
シャツの下にある深雪の体は、どう見ても健康そのもの。ふんだんについた筋肉と、なめらかな肌。肌質なんか、あたしよりきめ細かいと思う。
スカートも下着も全部取り、また深雪の唇に吸い付いた。無理矢理組み敷かれたり、キスされたりするのを、あんなに嫌がっていたくせに。
「み、雅」
驚いた深雪の顔。散々、あたしを抱こうとしていたくせに。
「良いよ。抱いて良いよ。こうしたかったんでしょ?」
ずっと言ってたんだから。あたしを抱きたいって。
「少しでも、役に立つかもしれない。痛みが楽になるなら。深雪の体が、良くなるかもしれない」
ほらもう、深雪も戻れないはず。
おかしいというかなんというか……体の作りは人間と同じなんだ。あらわになった胸を掴まれると、体が震えた。
「……思う存分、抱いて良いよ」
「雅」
「使えるはずでしょ? あたしの体」
血だって体液だって、きっと使える。体を繋げれば、なにか効果があるかもしれない。
「消滅なんて……そんなの許さないんだから」
下になる深雪から啄むようなキスをされ、目の前が揺らいだ。
「いやらしいんだな、こんな風にするなんて」
「……あ……」
唇に舌、足の間には指が入ってくる。ぬるりとした感触と少しの痛み。前回のセックスは潤だったし、それもいつが最後だったか忘れた。
「ひ、久しぶりだから……優しく」
「優しくなんか、できるわけない」
くるりと体勢を変えられて、今度はあたしが組み敷かれた。そして、いまさら気付く。電気を消すの、忘れた。
蝕まれているとはいえ、この人の体は、まだ動ける。生活できる。その力強さに、安心さえする。
深雪の衝撃的な告白は、正確な判断をできなくした。そうなるのにじゅうぶんだった。
シャツの下にある深雪の体は、どう見ても健康そのもの。ふんだんについた筋肉と、なめらかな肌。肌質なんか、あたしよりきめ細かいと思う。
スカートも下着も全部取り、また深雪の唇に吸い付いた。無理矢理組み敷かれたり、キスされたりするのを、あんなに嫌がっていたくせに。
「み、雅」
驚いた深雪の顔。散々、あたしを抱こうとしていたくせに。
「良いよ。抱いて良いよ。こうしたかったんでしょ?」
ずっと言ってたんだから。あたしを抱きたいって。
「少しでも、役に立つかもしれない。痛みが楽になるなら。深雪の体が、良くなるかもしれない」
ほらもう、深雪も戻れないはず。
おかしいというかなんというか……体の作りは人間と同じなんだ。あらわになった胸を掴まれると、体が震えた。
「……思う存分、抱いて良いよ」
「雅」
「使えるはずでしょ? あたしの体」
血だって体液だって、きっと使える。体を繋げれば、なにか効果があるかもしれない。
「消滅なんて……そんなの許さないんだから」
下になる深雪から啄むようなキスをされ、目の前が揺らいだ。
「いやらしいんだな、こんな風にするなんて」
「……あ……」
唇に舌、足の間には指が入ってくる。ぬるりとした感触と少しの痛み。前回のセックスは潤だったし、それもいつが最後だったか忘れた。
「ひ、久しぶりだから……優しく」
「優しくなんか、できるわけない」
くるりと体勢を変えられて、今度はあたしが組み敷かれた。そして、いまさら気付く。電気を消すの、忘れた。
蝕まれているとはいえ、この人の体は、まだ動ける。生活できる。その力強さに、安心さえする。



