隻眼金魚~きみがくれた祈りのキス~

恋愛(キケン・ダーク・不良)

蒼山 螢/著
隻眼金魚~きみがくれた祈りのキス~
作品番号
470226
最終更新
2019/02/27
総文字数
71,528
ページ数
130ページ
ステータス
完結
PV数
163,290
いいね数
0
2015/10/08マカロン文庫にて電子書籍化
※掲載作品は編集前のものです。ご了承ください。


金魚に
赤い理由を聞いた
「恋をして泣きました」
ゆらりと
言った気がした


幼なじみの詩絵里と蓮。
心は求める、きみを。

片目が見えないわたしは、蓮を求める。
それが友情であっても、愛情であっても。
無くしそうになっても。

未来は、ふたりか、ひとりぼっちか。

--------------------
■「36度ヘヴン-君の隣が、俺の天国-」と
リンクする場面があります。
どちらを先に読んでも大丈夫です。■
--------------------

2010/09 公開・完結

■「Can*P」に掲載していただきました。


★レビューありがとうございました★

羽風俊治 様 / bikke 様
Min-Goo 様 / いいよ 様
真亜耶 様 / 雨宮れん 様
長月一花 様 / かな 様
詩羅 様 / 涼花.様

この作品のキーワード

この作品のレビュー

★★★★★
2013/11/07 21:19
投稿者: かな さん
ぶわぁと涙が

幼い頃に、男の子のせいで怪我をした。右目が、見えなくなった女の子。 男と女になった。いまでも二人は、一緒にいる。罪悪感を、背負う。利用する。二人の間にあるものは。二人の、行き先は。 二度読みの作品です。一度浸かってしまったら、もう。背中がぞわり、心臓がどくり、切なくて悲しくて、でも愛おしい。黒い部分と、それに悩む「人間」を書き出すのが上手いこの作家さんだからこそ書ける。 人って、きれいなものだけで繋がっていられないね。依存、過去、いろんなもので引っ張り合う。相手が見えなくなる。自分の気持ちすら、塗り潰してわからなくなる。 でも。これが愛なんだって。知った瞬間、すべてが洗い流れていく気がしました。二人は、互いの枷なんかじゃない。翼を持ってる。二人で飛べるし、温めあえる。 自然に涙が出てしまった場面が、2つあります。どこに心を掴まれるか、ぜひ読んで、見つけてほしいです。

続きを見る
★★★★★
2012/01/22 02:01
投稿者: 長月イチカ さん
ゆらゆらと、きみの赤

失いたくない、その一心で しがみついて、縛り付けて いつからこの想いが、まるで錘みたいになってしまったのだろう ただ、ただ、好きなだけなのに。 恋を恋として受け入れることが 受け入れてもらうことが ただ恋をするということが、むずかしくて。 まるで水中でもがいているみたいに苦しい 傍に居るのにいつもどこか寂しい。 文章から広がる世界観が、とにかく繊細で鮮やかで、ひきこまれました。 優しいのに痛々しくて、揺ぎないのに不安定で。 祈るように、読み続けたふたりの物語。 胸がぎゅっと捕まれる、美しい作品だと思いました。 それはまるで、水槽の中の金魚になって、ふたりの行く末を見守っているような。 この世界勘が、ふたりの赤が、今でも焼き付いて離れません。 ぜひ、ご一読

続きを見る
★★★★★
2011/12/31 17:55
投稿者: 雨宮れん さん
ネタバレ
あまりにも不器用な

レビューを見る

この作品の感想ノート

【レビューお礼】涼花.様

素敵なレビューをいただいきまして、ありがとうございました。

涼花.様がおっしゃるとおり、一筋縄ではいかないふたり、そして詩絵里の思いでした。
依存と狂愛、ですよね。

お互いに想いがあるのに、一緒に居るのに、添えないふたり。
それて自分にも置き換えられたりするかなと思っています。

強欲で強い思いの詩絵里は、蓮と離れたくなかったんです。

彼女にとって、おさななじみ、友達、恋。全部、すべてが蓮なんです。

金魚の赤はとても綺麗で、あんなに目立った色をしている。

見つけて欲しくて、恋で泣いて、赤い目のわたしが水槽に居るんだなって、感じて書いたお話でした。

ありがとうございました。

2015/01/13 10:20

【レビューお礼】詩羅さま

このお話は野いちごで初めて書いた「携帯小説」です。
思いだけが先走っていたことを思い出します。
最近、加筆修正しました。

綺麗なことばっかりが人生じゃないし、恋でも愛でも、青春でも。まとめられた綺麗なことばかりじゃ済まされない。

苦しみや悲しみ、失敗などを全部自分のものとして進んでいくことは、勇気がいることだとは思います。でも、きっと、それって超えていけないことではないと思うんです。

この物語の2人に、思いを代弁させて、そして背負わせてしまいました。
でも、愛していますし、とても大切な作品です。
詩羅さまの心に、響いたのですたら、とても嬉しく思います。

心から、書いて良かったと思います。

2014/08/05 13:17

【レビューお礼】かな さま

二度読みしていただいて、とても光栄です。
3年経って、加筆修正してみて、色々と勉強になりました。

書きたかったものだったし、読んでいただいて、伝わったんだなぁと思うと、とても書いて良かったと実感できます。
ありがとうございます。

きれいなものばかりじゃないって、大人になってくると分かるけど、でもそれだけに染まりたくないです。
足掻いてるから人なのかもしれない。だって、面倒だし流されてしまえば楽なんですもの。

足枷だと思っていたけど、求めて、絆だったんだと思います。
2人は、このままずっと一緒に居て欲しいと願っています。

2013/11/08 13:51

この作品のひとこと感想

すべての感想数:5

この作品をシェア

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

pagetop