「蒼子さま―!」

「蒼子さん!!」




多々良や、牛鬼、白玖は蒼子の行方を捜していた。
少しして、心を静めた白玖があの場所に戻ると蒼子の姿はどこにも見つからず、探していたところ、多々良たちと合流し一緒に探していた。




「人間である蒼子さんが一人でいるのはとても危険です。早く見つけなければ」

「・・・白玖、なんで離れたんだよ!」

「・・・っ」




白玖は、ギュッと拳を握りしめた。
そんな事、自分がよくわかっていた。

なぜ、離れてしまったのだ。



自分に生まれた感情に動揺して、逃げた。
逃げたのだ。




「蒼子・・・」




悔しさに唇を噛みしめる。
どこにいる?

蒼子・・・。