ああ、気持ちいい・・・・・!!



目を瞑っているのでるりは全く気づいてはいないが、部屋は溢れ出る音とともに、ぽとり、ぽとりと色とりどりのあるものが落ちてくる。

それはどんどんと床に落ち、やがて床が見えなくなるまで増えた。


「ルリ、その曲はどんなまほ――・・・!ルリ!」

部屋の扉を開けて、部屋の惨状を見たモールの声でるりはハッと気付く。
そして、飛び込んできた部屋の光景にるりは言葉を失くした。


るりの吹いたその曲は、

金平糖を降らす魔法だった。



その後、金平糖を片付けるのに相当な時間がかかったのは言うまでもない。