グレイはその手紙を読み終えると、ふっと笑みを零した。 「・・・そうですか・・・。結婚、するんですね」 そうぽつりと漏らす。 手紙を丁寧に畳み、自分の懐にいれる。 そして、手紙を届けてくれたレイモンドの魔獣に目を向けた。 「ありがとう、ギィちゃん。半年後には戻る、とレイモンドに伝えてくれないか?」 ギィちゃんはグレイの言葉に、ギィ!と鳴くと、ふわりと消えた。 グレイはギィちゃんが消えるのを見届けた後、部屋の窓から落ちかけるオレンジ色の陽を眺めた。