「・・・つまり、邪悪な心を持つ者自身を「破壊と絶望」に陥れる魔法だった、と言う事です」

「ということは、フィランドールは平和な世界を壊したいと願っていたから、この魔法が効いたと言う事?」


「そういう事になりますね。彼はその為に魂の力を使ってまでその野望を叶えようとした。魂の力を使うと言う事は、悪に魂を売る事なんです。そしてその対価として力を得た。それだけでも、彼は邪悪な心を持つ者とされたのです」


「フィランドールは気付かなかったんだろう。この魔法の本当の意味を。・・・まあそのお陰でこの国、いや、世界は救われたって事だよ」



・・・この曲にそんな意味が隠されていたなんて・・・。
今思い出してももう吹きたくは無い曲なのに・・・。



「本当にルリがいて助かったんだ。ありがとう」

フランはるりの手をとり、感謝の意を述べた。