が。


・・・・ん?

あれ・・・?

「・・・・もしかして・・・・」


るりは再度確かめる。
グレイの胸元のあたりを。



・・・・ない。・・・やっぱりない!


「お・・とこ・・・の人!?」


るりは慌ててグレイの身体から抜け出そうとするが、思った以上に力が強く抜け出せない。


「ああ!ごめん!女だと思ってた?男だよ!男!!しかし本当に凄いよ君の魔法は!攻撃魔法なんて使えなくても問題ない!君は私の傍にいなくてはいけない魔法使いだ!」


「ちょ!離して下さい!!!」

「無理!離したくない!!」



「なんでですか!!」