【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜




ジャージに着替えて全員で大広間に行くと、もう他のクラスメイト達は揃っていて、私達は最後だったようだ。


それぞれのクラスに大広間が設けられていて、私達は割り振られたところで食事を始める。


嶋山成や里佳子はあっという間に取り巻き達に囲まれて、残ったのは物静かな三人。


「片岡さん、明日は用事が済んだら映画村に来てくれる?俺達も予定通りに進めばそこで落ち合えると思うから」


長い前髪を鬱陶しそうに横に流しながら食事を摂る楠本燭に、私はそっと頷く。


その間に郷土料理を摂取しながら成分分析していたらしいルイは、じっと楠本燭の顔をその作り物の瞳で見つめた。


さっき女子に遊ばれていたルイは、そのふわふわの髪の毛にいくつかシュシュが絡まっていて綺麗な顔があらわになっている。


「前から思ってたんだけど、アカリは髪の毛短い方が良いんじゃない?」


「え、ちょっと……る!」


そして、素早い動きで楠本燭に詰め寄ると、横を留めていたシュシュを取り、楠本燭の黒髪をぐい、と上に持ち上げ結び付けた。