それでも、御堂里佳子は言葉を止めない。何故なら、彼女は言いたい事ははっきりと言う人間だから。
それは私を庇う為でも、その子を恨んでるからでもない。彼女がそう思うからというだけ。
「はっきり言うけど、アタシ、別にアンタみたいに片岡嫌いじゃねぇから。澄ました態度がムカつくってだけ」
「りか、こ」
でも、御堂里佳子は分かっていない。その素直な一言が、スクールカーストを大きく変動させる力があるという事を。
恐らく、今御堂里佳子に突き放された子は他の取り巻きからグループを追放され、私は悪口を言われる事は無くなるだろう。
御堂里佳子の女子を動かす影響力は怖い。私にそれが影響する事は、あまり無いのだけれど。
私から離れ、嶋山成を中心とした輪の中にいたルイは、もう泣いていた跡は無く、代わりに、その御堂里佳子の一言で一転した世界を、機械的に分析している。
とにかく、そんな事は関係無い。あの子は気の毒だと思わないではないけど、それであの子が傷付くのは、あの子に感情があって、やはり捨て失せた世界の方の住人だから。
その世界に壁を作るようにイヤフォンをぐにゅぐにゅと耳に詰めてプレイヤーを起動すれば、そこには日本語の意味を殆ど持たない爆音の羅列だけが、私を待っていた。
それは私を庇う為でも、その子を恨んでるからでもない。彼女がそう思うからというだけ。
「はっきり言うけど、アタシ、別にアンタみたいに片岡嫌いじゃねぇから。澄ました態度がムカつくってだけ」
「りか、こ」
でも、御堂里佳子は分かっていない。その素直な一言が、スクールカーストを大きく変動させる力があるという事を。
恐らく、今御堂里佳子に突き放された子は他の取り巻きからグループを追放され、私は悪口を言われる事は無くなるだろう。
御堂里佳子の女子を動かす影響力は怖い。私にそれが影響する事は、あまり無いのだけれど。
私から離れ、嶋山成を中心とした輪の中にいたルイは、もう泣いていた跡は無く、代わりに、その御堂里佳子の一言で一転した世界を、機械的に分析している。
とにかく、そんな事は関係無い。あの子は気の毒だと思わないではないけど、それであの子が傷付くのは、あの子に感情があって、やはり捨て失せた世界の方の住人だから。
その世界に壁を作るようにイヤフォンをぐにゅぐにゅと耳に詰めてプレイヤーを起動すれば、そこには日本語の意味を殆ど持たない爆音の羅列だけが、私を待っていた。



