【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜

「良いのでは?そんなの里佳子が守ってあげれば。……私、運動は得意ではありませんが、構いませんか?」


里佳子のそんな成長の為にも、私達に勇気を振り絞って声を掛けてくれたこの子達にも、私も今までとは少し、変わって行かなくては。


そう思い答えた私に里佳子はぎょっとし、相手の子達は顔を見合わせて緩やかに微笑んだ。


「ウェ、ウェルカムだよ、片岡さん!一緒に頑張ろう!」


「はい、よろしくお願いします」


小さく頭を下げれば皆嬉しそうに笑ってくれて、私も嬉しくなってもっと頬の筋肉の力が緩んで行く。


「まぁ、笑里がちゃんと笑ってるしアタシも乗っかるか!折角だから優勝狙おうや!」


「うん!そうだよね!ありがとう御堂さん!」


つられて里佳子も笑えば、途端にその場が華やいだ。


さっきの里佳子や燭の会話を借りるなら、窮屈なところに私達が例えいたとしても、自分で小さな幸福をセンサーを張って拾えば、私達はちゃんと笑っていられるように出来ているのだ。