【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜

強いて言うなら走り幅跳びだけは人より出来る私は、球技という未知数の高い物に首を捻りながら考える。


「笑里ー、お前どうすんの?男共は成に引っ張られてバレーに名前書いてるけど」


困っている私に、今や同じくクラスで浮いている存在になってしまった里佳子が空いた隣の席に座り尋ねた。


その言葉に黒板の方を見ると、うきうきとした感情が身体全体から溢れた成に、やれやれと呆れたルイと燭がついて行っているのが見えて思わず苦笑い。


運動神経抜群の成と、高身長のルイと燭の二人がいれば部活動でそのスポーツをやっている人はチームに二人までと決まっている球技大会には有利な展開になるだろう。


「里佳子は何でも大丈夫なんじゃないですか?運動出来ますし」


「そうは言ってもよー、アレだろ。団体戦は向かないんじゃね?アタシ怖がられてるし」


確かに、と頷いてしまうとあれだが、バレーボール、バスケットボール、卓球にドッヂボールとなるとほぼほぼ団体競技だ。私達には向かない。


「どれも大変ですが、消去法で卓球でしょう。ドッヂボールは運動苦手な方に人気ですし」


「まーそうなるよな。しかしあんな小さい球小さいラケットで打てるんかね」


卓球なんて個人技だから残るのは部活動組に決まっているし、いかにも勝負事にこだわりそうな里佳子はあまり向いてい無さそうだが致し方ない。