けれども成は、ふふ、と優しげに微笑んだ。神様は太陽を輝かせ、キラキラしている。
「幸せは俺の方を向いている。大丈夫だよ。兄はあの事件で傷害罪を求刑された。だけど、俺達家族の証言で罪は軽かったから、来年には戻ってくる。当時未成年だったのもあるのかな」
本当に幸福そうに語る成を見て、ああ、成が愛しているのは自身の母ではなく、兄なのだと自然に思えた。
自分ではなく母を守った兄の為に、成は今でも痛みと苦しみに耐え、怒りさえ押し込めているのだ。
成はスエットのポケットから、ぐしゃぐしゃの紙を取り出した。破り捨てられたであろう物にセロハンテープで修正をかけた、ボロボロの一枚の紙。
「兄からの手紙なんだ。内容確認とか、規制とかあるから凄く拙くて短い内容だけど、最後の一文が俺の希望なんだよ」
内容はもう、破かれているせいで殆ど読めない手紙。その手紙の最後の一文に視線を落とす。
『二人で仲良く暮らしたい。成と、俺』
「この一文だけで、兄の真意が分かったよ。兄は戻って来たら俺と二人で暮らしてくれる気でいるんだ」
何て小さな光なのだろう。それでも、成にとっては眩い光なのだ。生きる、希望なのだ。
「幸せは俺の方を向いている。大丈夫だよ。兄はあの事件で傷害罪を求刑された。だけど、俺達家族の証言で罪は軽かったから、来年には戻ってくる。当時未成年だったのもあるのかな」
本当に幸福そうに語る成を見て、ああ、成が愛しているのは自身の母ではなく、兄なのだと自然に思えた。
自分ではなく母を守った兄の為に、成は今でも痛みと苦しみに耐え、怒りさえ押し込めているのだ。
成はスエットのポケットから、ぐしゃぐしゃの紙を取り出した。破り捨てられたであろう物にセロハンテープで修正をかけた、ボロボロの一枚の紙。
「兄からの手紙なんだ。内容確認とか、規制とかあるから凄く拙くて短い内容だけど、最後の一文が俺の希望なんだよ」
内容はもう、破かれているせいで殆ど読めない手紙。その手紙の最後の一文に視線を落とす。
『二人で仲良く暮らしたい。成と、俺』
「この一文だけで、兄の真意が分かったよ。兄は戻って来たら俺と二人で暮らしてくれる気でいるんだ」
何て小さな光なのだろう。それでも、成にとっては眩い光なのだ。生きる、希望なのだ。



