【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜




期末テストが終わり、添削が済んで返却され、ようやくこの学期の終わりへと着地し始めた気がする。


「あー、何とか赤点回避。補習無しー」


「リカコ、誰のおかげか分かっているよね?人は与えたら返すものでしょう?」


「うわ!恩着せがましいな!……わ、分かったよ!お前紅茶好きだったよな?今度専門店に連れてって一杯奢るからそのジト目ヤメロ!」


冬休みの補習をルイのスパルタで回避した里佳子は、お礼をせびるルイにたじろぎながら叫んでいる。


赤点回避に成功した里佳子。変わらず総合一位をキープしたらしい燭。数学は一位の、残りは赤点回避した成に、満遍なく点を取り学年の半分より上の順位につけた私とルイ。


「どうしてルイはわざと上手いこと間違えてそこそこの成績にしたの?」


「普通に解いたら五分で解き終わるうえにオール満点でしょう?それって、色々まずくない?ボクがヒューマノイドロボットだと知ってるのは君達とミキセンセーだけなんだから」


ルイの完璧なくらい満遍なく高得点なのに上手に間違っている答案と成績順位の紙を見比べて、燭は苦笑する。


「んー、生身の人間じゃないのも困りものなんだねぇ」


日頃から予習復習を怠らず成績をキープしている燭にとってルイの一言こそ困りものだろう。それが、顔に浮かんだ苦笑いにそれとなく滲んでいる気がした。