【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜

「リカちゃんの当時の友達が、俺の事を好きになってくれたらしい。告白された訳じゃないからあれなんだけど、とにかく、そのせいでリカちゃん達のグループが今朝みたいに分裂してしまったんだ」


それに関しては、今も以前も燭は何も悪くないのに、彼は優しく察しが良いから自分すのせいだと思っている。


燭の事はきっかけでしかない。元々里佳子の素直過ぎてきつい一面が、そのきっかけによって不満として具現化しただけなのに。


しかし、それをハッキリここで言ってしまうと里佳子が傷付くのを分かっているから、私も、ルイも成も、それを口に出すことは無い。


「今もまだ子供だけれど、当時の俺はもっと子供だった。リカちゃんとの関係が何か変わればとずっと思って考えて、リカちゃんが俺と恋仲になれば良いと思った。そうすれば、全部が丸く収まるなんて驕りを持ってしまった。守れると、思ったんだ」


その後の事は、何となく里佳子から聞いているから知っている。里佳子は興味本位でなんて言ってたけど、燭にはちゃんと考えがあって、そのうえで里佳子にそう思わせるように仕向けたのだ。


「その日は、保健体育の授業で性交について習った。男子は避妊具も貰って、何となく、異性同士そわそわしてた。勿論、リカちゃんが急に俺の事をそういう目で見てしまった事も分かっていた」


ここからの燭の気持ちは、里佳子としては想像していなかった部分で、里佳子は固い表情で燭を見つめるしか出来ないよう。