【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜

なのに、しがみついていた上層部の女子達は別のところで固まり、中層部と下層部もそれに触れないという態度。


観察していると分かる、上層部の中で抜きん出る存在……あの子は以前、私のことで里佳子に切り捨てられた子。


そういえば、あの子は最近燭に気がある素振りをしていたっけ。図書委員で燭と一緒なのを良いことに、目に余る程アプローチをかけていたっけ。


「へぇ……こういうのって、ひっくり返ることあるんだね」


ルイも事態を何となく読み込んだらしく、顎に手を添えて鼻を鳴らした。


こういう変なことを覚えないで欲しい。何だか、ルイが汚く染まってしまう気がするから。


「ん?あ、おーっす!お前ら何してんだよ、相変わらず揃いも揃ってぼさっとしてさぁ」



だけど、こんな状況でも里佳子はちっとも何とも思っていないよう。


里佳子本人は望んで再上層に座っていたわけじゃないから、気にも留めて無いのかもしれない。


本人が気にならないのなら、それでも良いのだろうけれど。