【完】R・U・I〜キミに、ひと雫を〜

「昨日あんな形で知ったからびっくりしたけど、ルイはロボットって言われたらまぁ普通に納得だもんな!あはは!アイツら興味津々過ぎだろ!」


里佳子の言葉は時たまルイが成分がどうとか指数がどうとか、機械的な分析をしたりするところから出たのだろうか。


「はー、マジロボットが友達とかアタシらくらいだわ。スゲー経験。ほら、笑里行こ」


「は、はい」


まだ戸惑う。温か過ぎるこちらの世界は。


「お前ら声デケーんだよ!トップシークレットは静かに喋れや!」


「痛い!何で俺だけ殴るの!?楠本とルイは!?」


直視出来ない。眩し過ぎるこちらの世界は。


「片岡さんおはよ。早く食べないと時間無くなっちゃうよ」


「エミリ、昨日は色々あったみたいでゴメンね。キミは大丈夫だった?」


そしてムズ痒い。優し過ぎるこちらの世界は。


罪を持った私はこちらにいては行けないと頭では分かっているけど、だけど、この場所から立ち退きたくないという我が儘が、ぶくぶくと湧き上がる。


それは小さな気泡。炭酸水のものよりも、ずっと小さくて儚い気泡。