準備を済ませ、朝食ビュッフェの場所へ着いた頃には、既に男子三人が揃っていて、朝だというのに皿一杯に食べ物を載せて話していた。
「なールイ、お前の食ったもんってどうなんの?どうなってんの?ねぇねぇ!」
「体内にタンクがあるんだ。そこからメンテナンス時に毎日出してる。まぁ、修学旅行前に自分で出せるように作り替えてもらったけれど」
嶋山成は何の違和感もなく、でも人間には普通尋ねないことを平気な顔でルイに尋ねている。
「へぇー、この細いフォルムに色々搭載しているんだね。食べる必要無いなら、俺達の前で無理に食べなくても良いよ」
「ありがとうアカリ。でも、ボクには味覚が搭載されているから、食事は勉強であり楽しみなんだよ。今は紅茶が一番好き」
楠本燭も同様。昨日あんなに戸惑っていたのが嘘のように、二人ともルイがヒューマノイドロボットであることを受け入れている。
適応能力が高過ぎて、私の方がついて行かない。ルイの口から説明させなくてはならないと思っていたのに。
そんな男子達の様子に、エッグベネフィットとコーヒーのみをトレイに載せた里佳子が、豪快に笑い始めた。



