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学校へ向かいながらあたしはスマホをチェックした。


ラインメッセージが3件あり、それはすべて亜耶があたしを心配する内容のものだった。


そのメッセージを読む度、あたしはイライラとした気分になっていた。


あたしの事を影で笑っているくせに、よくこんな嘘を書けたものだ。


そう思い、自然とスマホをいじる手が雑になる。


もちろん、亜耶に返事など返さない。


ブロックしてやろうかな。


そんな事を思った時、感情が高ぶってスマホが地面に落ちてしまった。


慌ててしゃがみ込んで取ろうとした所、女の子の手が伸びて来てあたしのスマホを取り上げた。


「はい」


「あ、ありがとう」


そう言ってから相手の顔を見ると、目の前に栞理がいた。


栞理はニコッと微笑み、あたしのスマホを差し出している。


あたしは一瞬戸惑いながらも、栞理からスマホを受け取った。