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一旦は眠りについたあたしだったけれど、やはり亜耶の事が心配で2時間ほどで目が覚めてしまった。


起きてすぐにスマホを確認する。


ラインに既読は付かず、折り返しの電話もない。


それを確認すると、いてもたってもいられない気分になった。


あたしはベッドから起き出してパジャマの上に上着をはおった。


物音を立てないようにそっと部屋を抜け出し、階段を下りる。


玄関から外へ出ると、リリがパッと顔を上げた。


しっぽを振り、こちらを見ている。


「リリも一緒に行く?」


そう聞くと、リリは小さな声でひとつ吠えた。


もう一度公園へ行ってみようと思ったから、リリが一緒の方が心強い。


あたしはそう思い、玄関からリードを持ってきてリリにつなげた。


普段が外へ出ない時間帯だから、なんだかドキドキしている。