「菜月大丈夫?」


「ちょっと……頭痛いかも」


あたしはそう言い、隣のベンチに移動して横なった。


色々とわからない事が積み重なり、それはすべて親友亜耶に関することで、あたしの頭はパンクしそうな状態だった。


「少し休憩したら、行っておきたい場所があるんだけど」


「どこ?」


あたしは栞理に聞き返す。


「ケンジがなくなった日に行方不明になっている人がいるの」


その言葉にあたしは顔だけ栞理の方へ向けた。


「あたしたちがソフトクリームを食べたあの場所の近くで目撃されたのが最後。その人の家に行って話を聞いてみたいと思わない?」


栞理の言葉に、あたしはあの時にみた灰色のヘビを思い出していたのだった……。