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休日の公園だというのに、子供たちの姿はまばらだった。


最近は大声やボール遊びを禁止している公園が多いから、家庭内でゲームをして遊ぶ子が増えているらしい。


今日はそれが好都合だった。


あたしと栞理は日よけの屋根がある木製のベンチに座り、同じ木製のテーブルに栞理がファイルを置いた。


可愛いキャラクターの書かれているファイルには数十枚の紙が挟まっている。


「見ていい?」


「もちろん。そのためにもってきたんだから」


栞理にそう言われ、あたしはファイルを手に取った。


思っていた以上に分厚い。


「先に聞いておくけど、このファイルに書かれている事は亜耶に告白した後、行方が分からなくなった人たちのリストだよね?」


「当たり前でしょ?」


栞理は呆れたようにそう言った。


「間違いとかは、ないんだよね?」


「あたしは顔が広いけど、それで全部ってわけじゃないと思うよ?」